ひたすら飽きるまですばるくんと関ジャニ∞とそれから

渋谷すばる LIVE TOUR 2015

行ってまいりました。来たる2月25日水曜日、天気晴れ、りんかい線に乗って東京テレポートまで。二階席だからと余裕をこいて小さなカバンを一つだけ抱えて、あとは寸前まで来てる吐き気と闘いながら降り立ったその地は意外にも現場感が薄く、私の緊張を一瞬だけ緩めてくれました。同行者の方と合流してTシャツを受け取って自分のカバンの小ささに気がつき、さてダイバーシティに着いて。なぜかキャパ2000人程度の箱に向かう強そうな人間がわんさかわんさか。Tシャツを握りしめた私たちはただ一言「これは勝てない…」肩と肩がぶつかったら私たちたぶん速攻で謝るよねって感じのつよそーなすばるくんを大好きな人たち。二階席で良かったよねって改めてチケットを確認して一息。あまりに落ち着かなくて折半して買ったたこ焼き美味しかったけど正直胃袋に入った感覚がない。そんなこんなで開場時間がやって来て、重い腰をよいこらせと持ち上げてまずはトイレに行きました。そこそこ列を成していたトイレすらもまだ行けないいまは違うって心を決められずにいる私の味方のように思われました。2人でTシャツに着替えて箱の中に閉じ込められたらもう大変でした。「えっゼップの二階席ってまじ貴族じゃない…?!」こんな環境ですばるくんを見られるということの喜びを改めて感じたものでした。

ライブ本番の幕開け以降はたしかな記憶がありません。すばるくんが舞台上にあがってきた姿を見て、まだそのときはどうしたらいいのかよくわからなかったけれど、すばるくんが一曲目と共にほんっとうにたのしそーに歌っている姿と声を聞いたら、嘘ではなくて安心してこちらもリラックスできました。どこかでずっと不安だったのが、私の知らないすばるくんだったら、関ジャニ∞を感じさせないすばるくんだったらどうしようという今思えば馬鹿げた妄想で、でもそれを取り払うようにあおっぱなを歌ってゼップを揺らしてくれたすばるくんは間違いなく今日も関ジャニ∞と共に関ジャニ∞として生きているという証拠を感じさせてくれました。「渋谷すばるです。関ジャニ∞ってアイドルグループやってます」幕引き間近になってなんの迷いもなく堂々とそう告げてくれたことが、私にとっては何よりのお土産となりました。本当にその言葉を聞いて感極まって泣きそうになったんだけど、元々感情が薄い方なので涙は流れませんでした。でも強くつよーく印象に残っています。

渋谷すばるくんは本当に歌が上手です。
歌に感情を載せることがあまりに上手すぎる。何通りもの技術を持って、たしかな練習量を感じさせてくれるのはもちろんのことですが、すばるくんの歌がなによりも響くのは聞かせるという思いが強いからだと思います。レイニーブルースのすばるくんとあおっぱなのすばるくんと、ライオンのすばるくんと、オモイダマのすばるくん。どれもすばるくんはすばるくんだけど、届けてくれたものは全部違う。たしかな成長と、関ジャニ∞として生きている楽しさと、音楽への愛情と、自分に関わる人間への思い。私の勝手な解釈をも許してくれる自由で幅の広い表現と多様性。まさしくDiversityって名の下にふさわしいけど、こういうことができる人は本当に少ないと思う。人間一人ひとりには個性があって、その人に対するイメージはだいたい一貫しているものだけど、すばるくんは表現が多様だから歌う時のすばるくんは1人じゃない。あっちもこっちも色んなところに違うすばるくんがいて、でもたしかにそれは一人のすばるくん。渋谷すばるって歌手の才能と努力を感じさせられたライブでした。

行くことができて本当に良かった。耳も腕も脳みそも破壊されて帰ってきたけど本当に本当に良かった。ずっと会いたかった聞きたかった。次いつ会えるのかわからないけど、今度はできれば7人の中でたのしそーにするすばるくんに会える機会を楽しみに、ただそれだけのためにもう少し生きていたいなと思います。おしまいにします。